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 北欧の至宝と呼ばれるデンマーク出身のマッツ・ミケルセンは、今、日本でも大人気の俳優さん。海外ドラマの「ハンニバル」シリーズで、レクター博士をパーフェクトな肉体美で、男性フェロモンたっぷりに演じて注目を浴びました。現在53歳のマッツが、14年前に主演して高い評価を受けた作品です。

 デンマークで1995年に映画監督のラース・フォン・トリアーによって始められた「ドグマ95」という映画運動がありました。その「ドグマ95」の映画製作ルールに則って作られた『しあわせな孤独』の脚本を書いたアナス・トーマス・イェンセンが監督・脚本を手掛けました。ベースとなっているのは、旧約聖書の「ヨブ記」とアダムのリンゴのお話。出てくる人たちはみんな超面白い! アダムは仮釈放されたばかりのネオナチ・スキンヘッド野郎。口を開けば半端じゃない右翼思想の相当ヤバい人間で、彼が更生のためにやってきた田舎の教会は仮釈放中の人たちが集まってくる場所。

 そこにいる人たちはなんか変な人ばかりで、なによりもやばいのはマッツ演じる牧師のイヴァン。異常なまでのポジティブシンキングで、根っからの悪だったアダムまでもが怯えた表情を浮かべちゃうのを見ると思わず笑ってしまいます。14年前の隠れた異色作をたくさんの人に楽しんでほしいです。★★★★★(森田真帆)

監督・脚本:アナス・トーマス・イェンセン

出演:マッツ・ミケルセン、ウルリッヒ・トムセン

10月19日(土)から全国順次公開

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