おなかがすくと甘みを感じやすくなり、苦味や酸味には感覚が鈍くなる―。生理学研究所(愛知県)の中島健一朗准教授(神経科学)らの研究チームは12日までに、マウスの実験で空腹時に味の感じ方を調節する脳内の神経ネットワークを発見したとする研究結果を、英科学誌(電子版)に発表した。

 空腹時に味の好みが変化することは知られていたが、なぜそうなるのかは分かっていなかった。チームは「飢餓が身近な野生環境では、糖など栄養価の高い食物を普段以上に好むようになり、多少悪くなった食物も妥協して食べるようにすることで、エネルギーを摂取して生き延びる工夫ではないか」と推定している。

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