G20の関連会合のあいさつで、タナックスが商品化した大麦ストローをPRする小泉環境相=10月9日、東京都渋谷区の国連大学

 紙製品商社のタナックス(本社福井県福井市今市町、茂原昌來社長)が商品化した大麦ストローが、10月9日に東京都内で開かれた20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)の関連会合で、各国代表らに飲み物とともに提供された。小泉進次郎環境相はあいさつで「実際の麦わらから作られた」と述べて、本物のストローだと強調。「メードイン福井」の脱プラスチック商品をPRした。

 大麦ストローが使われた会合は、海洋プラスチックごみ対策の進ちょく状況などを共有する「G20資源効率性対話・G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組フォローアップ会合」。会合でPRする脱プラスチック商品を探していた環境省の目に留まり、同社の販売先を通じて依頼があったという。

 同会議にはG20の12カ国を含む17カ国の代表ら約100人が出席。小泉氏は大麦ストローを手に持って「本来は捨てられるはずのもの」と素材について説明し、出席者にアピールした。

 大麦ストローは会議中に使用されたほか、会場の廊下に設置されたウオーターサーバーの横に、土の中で分解するコップとともに提供された。サーバー近くでは、タナックスの茂原隆久・執行役員購買本部長が利用者に大麦ストローの特徴などを説明した。

 茂原本部長は「福井発信の取り組みの世界に向けた第一歩になる。今後も環境に配慮した製品作りに力を入れていく」と話していた。

 大麦ストローの素材は県産六条大麦の茎。大麦の茎は真ん中が空洞で表面が滑らかなことから、かつては飲料用のストローとして使われていたという。坂井市のファーム本田が生産し、細かく裁断されないよう特殊な機械で刈り取り、タナックスが殺菌など加工している。

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