住宅密集地に設置されたクマ出没注意の看板=10月4日、福井県勝山市内

 福井県勝山市内で9月中旬以降、クマが大量出没していることを受け、勝山市の対策連絡協議会が10月4日、市役所で開かれ、市内で11月までに開催が予定されている屋外イベントの自粛を各種団体に要請することを決めた。

 既に5、6日の取立山など二つの登山イベントは中止が決まり、5日の遅羽町である登山イベントは遅羽公民館駐車場でのライトアップに変更。同日の奥越地区中体連の軟式野球新人戦は、付近でクマの出没が相次ぐ長山公園グラウンドから勝山南部中グラウンドに会場を変更することも報告された。

 市によると、市内では9月17日~10月3日に目撃情報が18件と急増し、1件の痕跡が確認された。通常は出ない市街地や住宅地でも目撃情報が相次いでいる。大量出没した2006年などと同様に11月下旬まで出没が続くことが予想されるとした。

 イベントの自粛要請に関して委員の一人からは「紅葉の時期なので登山者のことも考えてほしい」と慎重な意見があったものの、大量出没した06、10、14年はいずれも10月に人身被害が出ていることもあり、安全確保のため自粛を要請することで合意した。

 ただ、会長の水上実喜夫副市長は取材に対し、20日に各地区で開かれる運動会は現段階で自粛要請の対象外との認識を示した。

 このほか対策として、柿や栗など木の実の早期収穫、不要な枝を切ることを所有者に要請すると決定。新たに別のクマを誘引する恐れがあるとして設置に慎重だったドラム缶おりは、希望する区では設置に努めるとした。

 協議会には、勝山署や地元猟友会、県の出先機関などの担当者ら19人が出席した。

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