小林化工が自主回収しているラニチジン錠150「KN」(同社提供)

 福井県は10月3日、小林化工(本社あわら市)が製造販売している胃・十二指腸潰瘍などの治療薬「ラニチジン塩酸塩錠」について、中国で製造された原薬から許容限度値を超えた発がん性物質が検出されたとの情報があったとして、同社が約790万錠を自主回収すると発表した。これまでに重篤な健康被害が発生したとの報告はないという。

 対象は、医療用医薬品のラニチジン錠75「KN」(100錠入り8692箱)と、ラニチジン錠150「KN」(100錠入り2万3644箱、千錠入り4662箱)。同社は3日、回収を始めた。

 県や同社によると、出荷時期は調査中だが、卸売業者268施設(うち県内5施設)に納入し、47都道府県の千以上の病院や調剤薬局に流通している。中国のメーカーが製造した原薬「ラニチジン塩酸塩」から、発がん性があるとされるN―ニトロソジメチルアミン(NDMA)が検出されたとする情報を同社が入手したという。同社は現在、錠剤でのNDMAの含有量を分析している。

 県医薬食品・衛生課は、服用している場合、処方してもらった医療機関に相談するよう呼びかけている。

 問い合わせは、小林化工信頼性保証部=電話0776(73)0771。

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