福井地裁=福井県福井市

 福井県高浜町の国道27号で今年1月に発生した死亡事故で、酒酔い運転して対向車の男性を死亡させたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪に問われた被告の男(20)=事故当時(19)=の論告求刑公判が10月2日、福井地裁(西谷大吾裁判官)で開かれた。検察側は「未成年ながら酩酊(めいてい)状態で速度超過運転をした犯行は身勝手で悪質」として懲役5年を求刑、弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。

 論告で検察側は「両親による監督は十分に期待できず、遺族への配慮にも欠けている」と非難し、長期間の矯正教育が必要と訴えた。弁護側は「故意性はなく危険運転致死罪には当たらない。被告は更生を誓っている」と主張した。

 求刑に先立ち、被害者参加制度を利用し男性の妻が意見陳述。「車という凶器を使って交通殺人を犯した被告に厳罰を求める」と涙ながらに訴えた。

 起訴状などによると、今年1月9日午前5時50分ごろ、酒に酔った状態で高浜町東三松の国道27号で乗用車を時速113キロで運転。対向車線にはみ出し軽トラックと衝突、運転していた男性=当時(64)=を死亡させたとされる。

 判決公判は18日午後1時半から。

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