ホテル建設に向け、土地の賃借に関する覚書に調印する福井県繊協ビル同業会の中村会長(左)=10月1日、福井県福井市の福井県繊協ビル

 福井県繊協ビルを管理運営する同ビル同業会は10月1日、同ビル建て替えに伴い誘致するホテルの建設に向け、ホテル側業者と土地の賃借に関する仮契約を交わした。ホテルは「ドーミーイン」などを運営する共立メンテナンス(東京)の和風ビジネスホテル「御宿野乃福井(おんやどののふくい)」となることも明らかになった。

 同業会の中村龍男会長と鹿島リース(東京)の稲葉仁社長が「事業用定期借地権設定に関する覚書」に調印した。鹿島リースがホテルを建設し、共立メンテナンスに賃貸する方式。共立メンテナンスの横山博取締役開発本部長、子会社の共立エステート(同)の金子功社長が立ち会った。

 中村会長は調印式で「繊協ビルの土地は伝統と歴史ある場所。令和になってこの土地を活性化させていくパートナーが決まり、身の引き締まる思い」とあいさつ。稲葉社長も「由緒ある土地で、福井の活性化の新たな核になるよう頑張りたい」と述べた。

 覚書によると、同業会が繊協ビル南側の土地881平方メートルを事業用地として30年間、鹿島リースに賃貸する。ホテルは鉄骨造り地上10階建て、延べ床面積5167平方メートル。2022年5月に着工し、23年10月開業を予定している。

 「御宿野乃」は、共立メンテナンスが16年から展開する全館畳敷きの和風ブランド。現在、富山県富山市や鳥取県境港市、東京・浅草など5棟を運営している。福井は150室の規模で、近くのドーミーイン福井と同様、天然温泉の大浴場を備える。総工費は二十数億円。横山開発本部長は繊協ビルのエリアについて「山も川も見えるロケーションで、ビジネスや観光にも適した立地。ドーミーインに続く、新たな客層をつかんでいきたい」と期待を寄せた。

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