畑で見つかった成獣のクマの足跡=9月30日、福井県勝山市沢町2丁目(市提供)

 9月30日朝、福井県勝山市内でクマの出没情報が4件相次いだ。市街地の住宅地にある公園や周辺部の集落内などで目撃され、市林業振興課の担当者は「山沿いだけでなく、通常は見ないような場所にもクマが来ている。活動が活発になる朝夕は特に注意してほしい」と呼び掛けている。

 市によると、30日午前5時半ごろ、勝山市旭毛屋町のあさひ公園で成獣1頭を市内の男性が目撃した。現場周辺は市街地の閑静な住宅地。クマは東側の農地から公園に入り、うろついていたという。

 同市荒土町では3件続き、同7時40分ごろ、松田の白山神社付近で成獣1頭を散歩中の男性が目撃した。現場は荒土小学校の近く。同9時15分ごろ、清水島の集落にある住宅の車庫から出てくる成獣1頭を近くの女性が見た。その約5分後には、北新在家の少彦神社付近で幼獣1頭を畑作業中の女性が見つけた。

 朝の目撃情報とは別に、午後3時半ごろには沢町2丁目の畑で成獣の足跡が複数確認された。

 9月に市が発表した出没情報は15件(30日午後3時現在)あり、そのうち14件が17日以降となっている。29日夜には同市遅羽町大袋の車庫前でクマに出くわした男性が転倒して軽いけがをした。

 市林業振興課の担当者は「単独での散歩やジョギングは控え、鈴などで音を出して複数で行動してほしい」と呼び掛けた。

 かつやま恐竜の森(長尾山総合公園)では29日朝にもクマの目撃情報があったため、勝山市は閉園時間を午後5時、福井県立恐竜博物館は閉館時間を同4時(入館は同3時半まで)にそれぞれ1時間前倒し。4日まで続け、5日以降の対応は様子をみて判断する。

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