官舎でカレーを作る三澤茂敦賀署長(右)ら=9月24日夜、福井県敦賀市内

 福井県警の敦賀警察署で毎月1回、その月に誕生日を迎える署員にカレーライスを振る舞う「誕生日会」が開かれている。前日夜に三澤茂署長らが官舎のキッチンに立ち、「地域の安心安全を守るため元気になろう」との気持ちを込めて調理。署員間の連帯感が強まっているほか、風通しの良い職場環境づくりに一役買っているようだ。

 三澤署長がカレーを振る舞い始めたのは、20年以上前の出張がきっかけ。捜査員として県外の警察署を訪れた際、現地の署長からカレーを食べさせてもらい「とても元気が出た」からという。以来、福井署副署長時代に会を開き、署員や応援に来た捜査員らに手作りカレーを振る舞ってきた。

 敦賀署では毎月の誕生日会の前日、官舎で30~40人前のカレーを作り、1日寝かせて仕上げる。24日夜は警務課課長、同課係長が加わり、7種類の具材と3種類のルーが入った濃厚なビーフカレー作りに臨んだ。3人は息の合った動きで大量の野菜を切ったり、肉を炒めたりとスピーディーに調理。三澤署長の趣味でもある、家庭菜園で採れた伏見トウガラシをごま油で炒めて載せれば、見た目も楽しめるカレーができあがった。

 25日の昼休み、9月生まれや前月に参加できなかった署員14人が集合。恒例の署員による一言発表で「カレーの力で昇任試験を頑張りたい」「筋トレで体を絞りたい」などと一人ずつ目標を披露し、会話を弾ませながらカレーを食べた。

 20歳の巡査は「署長と話せる貴重な機会。風通しの良さを生かし、仕事に臨みたい」と意欲を示し、34歳の会計課係長は「別の課の人と話せて一体感をはぐくめる」と笑顔を見せた。

 カレーのおかげかは分からないが、同署は20日開かれた県警術科大会で剣道と逮捕術で優勝。三澤署長は「皆、何事にも一生懸命頑張ってくれる。喜んで食べる姿を見るとうれしい」と目を細めて見守っている。

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