バトントワーリング世界大会のアーティスティックペア22歳以上の部で初優勝した池田遥香さん(左)と栞利さん=フランス・リモージュ

 フランスで開かれたバトントワーリングの世界大会「WBTFインターナショナルカップ」で、福井県福井市の「バトントワラーズフェリーチェ」に所属する22歳の双子の姉妹、池田遥香さん、栞利(しおり)さんペアが頂点に立った。今大会を最後に16年間の競技生活を終える2人は「うれしさでいっぱい」と有終の美を喜んでいる。

 大会は8月4~8日に開かれ、2人はアーティスティックペア22歳以上の部に挑んだ。同部には日本や米国などの9組が出場。決勝の試技順を決める予選と決勝で争った。約2分の課題曲で技の正確度や美しさを競った。

 予選では、中盤の大技で2人ともバトンを落としたものの、他の大技を完璧にこなし2位。「このミスさえなければ優勝できる」と確信した2人は、決勝では予選で失敗した大技を封印し、やや難易度が低い技で臨むことにした。

 決勝では、バトンを真上に投げて前転しながら相手のバトンを受け取る大技を序盤に成功させて勢いに乗った。終始、息の合った演技を披露し、演技終了後は会場からひときわ大きな拍手がわき起こった。

 2人がこの大会に挑むのは3回目で1回目は10位、2回目は3位だった。引退試合と位置付けた今大会に向け「絶対に1位を取る」という強い思いを持ち、練習に励んだことが結実した。

 2人は保育園のころ、友人の誘いで見学したことをきっかけにバトントワーリングを始め、小学5年で2人はペアを組み始めた。「練習の成果がなかなか出ず、何度も諦めそうになったが、互いに励まし合いながら二人三脚で挑み続けてきた」(遥香さん)。遥香さんは福井県立大学、栞利さんは関西学院大学に進み、一緒に練習する時間は激減した。それでも、2人はペアを解消することなく、限られた時間の中で練習を重ね、演技の完成度を高めてきた。

 栞利さんは「2人だけで取った優勝ではない。応援してくれた人に感謝を伝えたい」と感慨深げ。遥香さんは「これからは指導する側になり、福井のバトンを盛り上げたい」と笑顔で話した。

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