10周年を記念したコンサートへの思いを語るヒナタカコさん=9月4日、福井新聞社

 「ずっと音楽の中で生きていくのが夢」。福井県坂井市在住のシンガー・ソングライター、ヒナタカコさんはデビュー10周年の節目を迎えた。一時は上京したものの、大好きだったはずの音楽で悩み体調を崩した時期もあったが、そこから救ってくれたのはいつも「福井の景色や人」。郷里への10年分の感謝を込めたコンサート(福井新聞社後援)を11月23日、福井市の県立音楽堂で開き、新たな1歩へ踏み出す。

 ヒナさんは15歳のころから作詞作曲を始め、17歳のとき音楽フェスで全国2位に。大阪音楽大ピアノ科卒業後に上京、全国デビューした。15年から活動の拠点を福井に移している。

 透明感と温かみある歌声と、琴線に触れる歌詞やメロディーに定評があり、ファンも多い。自身の楽曲以外にも合唱曲や高校の校歌、市のテーマソングなど多く手掛けてきた。

 10年に発表した「僕たちの景色」は、休校する坂井市内の学校の児童生徒と交流しながら子どもたちの思いを込めて作り上げた代表作。「活動の仕方や方向性を変えるきっかけになった」作品という。

 「あの舞台で歌う姿をみたい」というファンからのリクエストに応え、コンサート会場に県立音楽堂を選んだ。歌は「思いを込めた手紙のようなもの」と話し、「私を東京に送り出してくれて、また戻ってきても応援してくれている福井の方々への感謝の“手紙”をまとめた舞台。いろんな作品を書かせてくれてありがとうって気持ちを込めた」と、「10年分のサンクスレター」と銘打った。

 コンサートはオリジナル曲を中心に約20曲を披露する予定。1部は長年、親交のあるバイオリンやハープなどさまざまなジャンルの演奏家とコラボレーション。2部は、春江中吹奏楽部をはじめ、県内の合唱団9団体と舞台に立つ。

 ヒナさんは「福井で生まれて育った子が、こんな音楽を作ってるんだよって知ってもらえたらうれしい」と話している。

 コンサートは午後2時15分開場、同3時開演。チケットは全席指定で4千円。高校生以下は当日、学生証提示で半額を返金する。

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