福岡市職員(中央)を講師に、ゲームを通じて自治体の財政を行政職員らが考えた講座=9月22日、福井県福井市のアオッサ

 架空の自治体の予算を作るシミュレーションゲームを通じて、財政運営を学ぶ講座が9月22日、福井県福井市のアオッサであった。福井県内の自治体職員ら46人が、少子高齢化で税収増が見込めず、社会保障費が増える限られた財源の中、将来像を描いて自治体を運営する大切さを学んだ。

 福井市職員らでつくる自主勉強会グループが企画し、全国37都道府県で110回以上の財政出前講座を重ねている福岡市職員の今村寛さん(50)を講師に招いた。

 ゲームは46人が8班に分かれ、架空の自治体の各局長役になり5年後、10年後の予算案を順に考えた。社会保障費の増加分を、現行のどの事業を削って捻出するかや、新規事業をするかどうか、するなら代わりにどの事業を廃止するかなどを話し合った。

 作った予算案を、今度は議員役になって追及し合った。耕作放棄地の活用促進事業の廃止を提案した班は「中山間地を切って大丈夫か」と問われ、担当局長役は「切るわけではなく、活用促進にはお金を入れないということ」と弁明に追われた。

 講師の今村さんは「ゲームを始めてすぐに、10年後のビジョンを描いていれば、どの事業を残すべきかすぐに決まったはず」と説いた。主催した勉強会代表の西澤公太さん(32)は「こういうまちにしたい、と常々話し合うことが大事だと実感した」と話していた。

関連記事