首都圏在住の20~60代にジェイアール東日本企画(本社東京)が行った観光マーケティング調査によると、福井県の観光地を知っているのは回答者の2割にとどまり、直近1年の旅行者は北陸3県で最も少なく、50~60代に偏っていた。同社は、首都圏からみた福井県は「最もミステリアスな地」とし、2023年春の北陸新幹線県内開業が「若年層を取り込む千載一遇の好機」としている。

 調査は同社が福井市から受託し、インターネットで行った。まず関東1都6県の男女を対象に6~7月、事前調査を行い、2万4891人の回答を得た。直近1年に国内を旅行した回答者のうち▽北陸3県を訪れた▽訪れていない▽3年以内に福井県を訪れた-層を抽出して本調査を行い、それぞれ千人、1053人、514人の回答を得た。

 事前調査結果によると、福井の「観光地を知っている」は21・1%で、石川に比べ12・8ポイント、富山に比べ2・9ポイント低かった。福井に「よいイメージがある」は16・6%で、石川を9・2ポイント、富山を5・3ポイント下回り、ともに若年層ほど低かった。

 福井の観光地別では、東尋坊が46・5%と最も高く、大本山永平寺28・2%、越前海岸20・0%が続いた。県立恐竜博物館は18・4%、あわら温泉は15・5%、一乗谷朝倉氏遺跡は7・8%だった。

 直近1年に福井に旅行した人は1・6%で全国33位。石川4・3%、富山2・9%に比べ少なかった。北陸を旅行した人の4分の1しか福井県を訪れておらず、福井のみを訪れた人は8・8%と石川38・6%、富山23・0%に大きく水をあけられた。

 本調査結果によると、福井旅行者は50~60代男性、60代女性の比率が大きく、1年に4回以上国内旅行をする層が多かった。20代女性をはじめ「女子旅」は少ない傾向がみられた。

 福井までの交通手段は北陸新幹線36・6%。次いで自家用車32・1%だった。北陸旅行全体では北陸新幹線48・9%、自家用車23・1%だった。

 福井旅行の宿泊先は「福井市内の宿泊施設」が38・1%と最多で、石川県内29・4%、あわら温泉22・8%が続いた。訪問先は東尋坊45・7%、大本山永平寺34・6%、福井駅周辺27・8%の順だった。

 同社は、福井の代表的な観光地を紹介した上で質問すると、「行ってみたい」が8割に上ったとし、「福井の魅力を伝えられれば可能性は十分にある」と分析。福井への旅行者は歴史好きの年配男性に偏っており、新幹線延伸に向け「認知度、イメージの向上と、車を持っていない若年層の取り込みが課題」と指摘している。

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