越前和紙とコラボしたアート作品を実演した「テオ・ヤンセン展」=9月21日、福井県のサンドーム福井

 福井県内外の伝統工芸とアートがコラボレーションしたイベント「テオ・ヤンセン展inふくい×クラフトエキシビション」(福井県主催、福井新聞社共催)が9月21日、サンドーム福井で開幕した。オランダの世界的芸術家テオ・ヤンセン氏(71)によるアート作品「ストランドビースト(砂浜の生命体)」15体が一堂に集められ、風を動力にして生き物のように歩くユニークな姿を多くの来場者が間近で楽しんだ。

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 ストランドビーストは、プラスチック製チューブを結束バンドで加工したアート作品。帆で受ける風力でチューブの往復運動や円運動を連動させて、複数の“足”で滑らかに前進する。画家であり物理学者でもあるヤンセン氏は「現代のレオナルド・ダ・ビンチ」とも呼ばれている。

 会場にはパラシュートの生地を帆に使った代表作13体に加え、越前和紙とコラボした新作2体が登場。越前市の職人が和紙特有の風合いを生かしながら薄くて強い帆を制作、折り紙と扇をモチーフとした“福井県オリジナル”の作品として披露された。

 ヤンセン氏本人による解説の下、送風機の風を和紙の帆で受けたビーストが歩き出すと、大勢の来場者がスマートフォンで撮影していた。ペットボトルにためた圧縮空気で歩く巨大作品の実演のほか、手で押す体験コーナーも設けられた。

 帰省中に訪れた愛知県岡崎市の女性(30)は「生き物のような動きと、身近な材料でできているのに驚いた。新たな挑戦をした地元の職人も素晴らしい」と感心した様子。福井市の小学2年の男子児童(7)は「ナメクジみたいに動くのがすごい」と目を輝かせていた。

 イベントは「国際北陸工芸サミット」の一環で、10月27日までの午前10時~午後5時。一般千円、大学生800円、高校生以下無料。9月22日も午前10時半からと正午から、ヤンセン氏による解説がある。

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