【ゆるパブ】高校少ないから甲子園近いは「嘘」

こんにちは!ゆるパブメンバーで元福井ミラクルエレファンツのちばです。梅雨が長くあっという間に終わった感がある今年の夏。夏にはいろんな行事がありましたが、野球ファンにとっての夏の風物詩は全国高校野球選手権大会かもしれません。(個人的には野球レッスン生がミラクルでU12侍ジャパンの代表に選出され、ワールドカップでの活躍に浮かれ気分でした笑)そう、甲子園です。福井県代表の敦賀気比高校は3回戦、惜しくも1点差で仙台育英高校に負けてしまいました。その敦賀気比高校と福井県大会の決勝で戦ったのは、プロ注目選手の玉村選手を擁する丹生高校。この決勝戦も県内では盛り上がりをみせていました。義理の弟が丹生高校野球部出身ということもあって、義父母の応援熱も過熱していた今年の夏。そんな福井県の野球ですが、僕自身も2008年に福井ミラクルエレファンツでプレーしたことをきっかけに福井県のたくさんの野球少年や野球関係者の方々と関わったりしてきました。そんな中で気づいた“福井の野球”についていろんなことを感じたのです。

■「高校数少ないから甲子園行きやすいよね」は完全な嘘

先に謝ります。「高校数少ないんだから甲子園行きやすいよね」と正直思っていました。というのも僕は東京の高校を卒業しましたが、東京大会は西東京と東東京に分かれていて今年の101回大会は西が130校、東が129校が参加しています。ここから甲子園に行くためには6回(ノーシードだと7回)勝たなければ甲子園にはいけません。福井県は出場校が30校(2019年秋の県大会は29校)なので規模にすると東京の約9分の1。「そりゃ勝ちやすいでしょ」なんて思っていたら大間違いでした。なぜなら“運が通用しない”からです。東京大会は出場校が多いものの、強さもバラバラ。そうなるとくじ運1つで“不思議な勝ち”を続けると準決勝や決勝まで残れることもたまにあります。

つまり実力がなくても勝ち進んでしまうという事態が時々起こる。実際、僕がいた都立高校は実力がないくせに(自分で言うなよ!ですが笑)5回戦までいってしまいました。そう考えると、福井ではしっかりとそれなりにチーム力がないと勝ち進めないイメージがあるのです。強豪校には他県出身の選手がいることを考慮しても、人口と高校数の少なさからするとレベルの高い選手の絶対数も少ないはずなので「高校数」だけで判断するのは大間違い。僕はいろんな条件下で比べると福井県の高校野球レベルは高いんじゃないのか?と勝手に思うようになりました。

■全体的に高いレベル。それを作るが小学校なのか?

全国と比べても出場高校数が少ない福井ですが、夏の甲子園での通算勝利数を調べてみると、北陸三県と比べても勝利数が多く(福井55、石川42、富山30)、多いイメージのあった新潟よりも多いのです。(新潟28)このレベルの違いはなんでしょうか?

それが要因なのかはわかりませんが、東京から福井に移住した時に驚いたのが小学校に備えられたナイター設備とグラウンドの広さ。他県を知らないのでなんとも言えませんが、東京では少年野球の活動は日曜だけだったり、硬式野球チーム(リトルシニアやボーイズ)でも週に2、3回でした。また小学校のグラウンドも狭く、他団体がグラウンドを使うこともあり練習頻度は必然的に少なくなります。それに比べて福井の場合はグラウンドも広く練習頻度も多い。平日の夜にナイター練習をしている小学生がいたのには驚きでした。小学校にいってなわとび教室を開催すると、他県から来る先生が口を揃えて「福井の子供たちはレベルが高い」と言います。2017年に全国体力テスト対象学年すべてでトップをとっている福井県だけあって、福井の子供たちの体力にこの練習環境は鬼に金棒なのかもしれません。

「あー。福井で生まれてたらもっと野球できたなぁ」なんて羨ましく思います。東京だと大人になってもグラウンドをとるのに抽選だったり利用料が高かったりと一苦労なのです。2007年末に福井ミラクルエファンツがBCリーグに加入して、2008年の加入一年目に選手としてお世話になりましたが、練習環境には本当に感謝しかないくらいです。あっ、福井フェニックススタジアム(通称フェニスタ)も出来たばかりの時に使わせていただきました。それにも関わらずたくさんエラーしてすいませんでした(笑)

■野球変革期にどう変わっていくのか?

昨今、球数制限や坊主問題、野球人口減少問題などが囁かれ若いプロ野球選手が古い体質の練習方法や考え方に異を呈したりとザワつきが加速している野球界。東京で野球レッスンを運営していますが、子供たちをとりまく環境も大きく変わってきています。

東京ではどんどん遊び場が減り、野球やサッカーができる場所が限られていくのに比べて、福井では嬉しすぎるくらいの環境が整っています。もちろん、福井の高校が甲子園で優勝したり、福井出身のプロ選手が活躍したりすると嬉しいですが、それに合わせてこれから大人になっていく子供たちがどのようにして野球を楽しんだり、野球以外のスポーツを楽しんだりできるのか?は時代の変化とともに考えていかなければいけない課題ではあります。いろんな世代の人がいろんな考えを提示したり共有したりしながら、福井県における野球やその他のスポーツがよりよいものに変化していくことが、子供たちにも喜びを与える1つのきっかけになることでしょう。
 

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