福井県小浜市が作った英語版の鯖街道マップ。奥に見えるのは紹介されている針畑越えの山道=同市上根来

 古代から福井県小浜市と京都府京都市を結び、日本遺産第1号に認定された「鯖街道」に近年、訪日外国人客の姿が目立ってきた。目的はトレッキングや歴史に触れること。小浜市はさらなる誘客へ、英語版のパンフレットを作製しPRしている。

 若狭おばま観光協会によると2018年、小浜市上根来から針畑峠を越えて滋賀県高島市に入る「針畑越え」ルートに3組約10人を、若狭町の熊川宿に5人を案内した。欧州から来た2人の男性は、知人から鯖街道をトレッキングコースとして紹介されたといい「世界遺産の熊野古道のような感覚で訪れたようだ」と同協会。オバマ前米大統領にちなんで、小浜を知ったという訪日客もいた。

 小浜市西小川の民宿「村上」には昨秋、香港の若い夫婦が宿泊した。鯖街道の歴史に興味を持って訪れたようで、滋賀県内の鯖街道にちなんだ宿泊施設にも行くと話していたという。

 このほか針畑越えルートの休憩所で同市遠敷の「福井ふるさと茶屋 清右ヱ門」のベンチや、同市上根来の休憩所でも訪日客の姿が見掛けられた。「鯖街道の案内があまりない」といった声が寄せられたという。

 市は3月、鯖街道のミニガイドマップを作った。トレッキングの聖地としてPRするのが狙いで、日本語版に加え英語版3千部を発行。観光案内所や各休憩所、市食文化館で配っている。

 休憩所の管理を行っている上根来百里会の岸本長三会長は「京都まで2泊3日ほどで到着できる。しっかりルート案内をする必要がある」と話す。清右ヱ門の芝田明和館長は「(訪日客が)ベンチに座っている様子はいい風景だった。発信力を高めればさらに来てもらえるだけの魅力はあると思う」と今後の知名度アップに期待を寄せていた。

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