原子炉上部に設置された炉心燃料取り出し関連の設備を確認する原子力規制委員会の安全監視チームメンバー=8月30日、福井県敦賀市のもんじゅ

 日本原子力研究開発機構は9月17日、廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、原子炉からの使用済み核燃料の取り出し作業を始めた。炉内には370体があり、原子炉横の貯蔵槽に残る74体と合わせ、2022年末までに「燃料池」と呼ばれるプールへの移送を終える計画。

 ⇒燃料取り出し、経験不足の懸念

 燃料の取り出しは、47年度まで続くとされる廃炉作業の第1段階と位置付けられ、機構は昨年8月に貯蔵槽の燃料から開始。今年1月までに86体をプールに移した。

 もんじゅの燃料は断面が六角形で高さ約4メートルの棒状。互いに支え合う形で原子炉に入っているため、取り出した後のスペースに模擬燃料を入れて安定させる必要がある。機構は1日3~4体を取り出せるとしており、まず年内に100体を貯蔵槽に移すことを目指す。

 原子炉からの燃料取り出しは、1995年のナトリウム漏れ事故による長期停止を経て運転を再開した2010年以来。同年8月には燃料を運ぶ装置が炉内に落下する事故があった。

 機構は、燃料に見立てた金属の棒を原子炉に出し入れする訓練や、事故後に交換した装置の点検を行い、問題がないことを確認したとしている。

 この日は午前10時29分に作業員が中央制御室横の操作室でスイッチを押して、作業を始めた。

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