9月10日の福井新聞に仏猛暑の死者1500人未満、1万5千人が死亡した2003年に比べて10分の1にとどまった、とありました。世界的に高温が続いています。

 福井県勝山市では日最高気温が8月13日に1993(平成5)年以降で1位の36.8℃でした。観測所の移転などで統計が接続されず、1977(昭和52)年以降を見ますと、立川水源管理所での1985(昭和60)年8月17日に37.1℃を記録していますから地域としては2位になります。

 2018年6月から2019年5月までの「世界の季節ごとの異常気象」を気象庁のレポートから特徴的な事項をまとめました。

 異常気象の発生件数が最も多いのは9月から11月で21件で、12月から2月と、3月から5月はいずれも19件。6月から8月は17件となっています。 異常気象の種類は高温が最も多く35件。低温は3件と少なく地球の温暖化が進行しています。

 多雨は16件、大雨は12件に対して少雨は10件で、高温になれば蒸発量が増えて、その分降水量が多くなるのは当然のことと思います。多雨は期間中の総雨量です。大雨は集中的な豪雨で土砂崩れや洪水により多数の死者を出したものです。

第1図 異常気象の季節別件数です。

第2図 死者数は大雨や台風・ハリケーンなどにより当該行政機関が確認したものです。 

■2018年6月~8月                                     

 高温は8件で北半球が多くシベリアや日本と中国中部、ヨーロッパなどです。シベリアのコテリヌイ島では4℃と平年比+2.5℃、日本の埼玉県熊谷では41.1℃となり歴代全国1位を更新しました。フランスのこの期間の気温は1900年以降で2番目に高かったとフランス気象局は伝えています。西日本を中心に記録的な大雨となり消防庁調べで223人が死亡しました。またインドでは大雨により1300人以上が死亡したとインド政府は伝えています。チュニジア北部のカイルアンで3か月降水量が123mmで平年比563%でした。

■2018年9月~11月

 此の間の高温は10件で、いずれも3か月の平均気温ですが、東シベリア北東部のウランゲル島では-1.5℃で平年比+5.3℃、アラスカ州アンカレッジでは6.3℃で平年比+4.5℃でした。カナダ南東部のケベック州イヌクジュアクでは3か月平均気温が-3.4℃と平年比-3.4℃。サウジアラビア北部のジャウフでは3か月降水量が140mmで平年比1138%、北西部のメディナでは89mmで平年比503%。大雨や台風によりフィリピンでは150人以上が、インドでも150人以上が、またナイジェリア各地で大雨により190人以上が死亡しています。米国南西部では森林火災により80人以上が死亡しました。

■2018年12月~2019年2月

 この間の高温は南半球で多く、オーストラリアはキャンベラで3か月平均気温が22.9℃で平年比+3℃、全国の気温は1911年以降で最も高くなりました。米国アラスカ州バローでは-19.5℃で平年比+4.9℃。

 モンゴル西部アルタイでは3か月平均気温が-20℃で平年比-4.1℃。カナダのアルバータ州バンフでは三か月降水量が131mmで平年比+236%でした。米国本土の冬の降水量は1896年以降で最も多くなりました。フイリピン中部では大雨で150人以上が死亡しました。少雨はスペインのマドリードは21mmで平年比21%やアルジェリアのアインセフラは平年値は34mmですが今年は0mm。また、オーストラリアのモーリーは30mmで平年比13%。

■2019年3月~5月

 この3か月間の高温は9件あり東シベリアのコテリヌイ島は昨年の夏に続き-15.3℃で平年差+3.5℃、同じく中央シベリアのショロゴンツイは-7.8℃平年差+3.8℃、西シベリアのディクソンは-12℃で平年差+3.8℃。アラスか州コツェビューは-0.7℃で平年差+8.4℃などとなっています。中国雲南省昆明は3か月雨量が32mmで平年比26%の少雨。インドネシア東部で大雨により110人以上が死亡、東アフリカ南部ではサイクロンにより1000人以上が死亡。昨年6月から今年の5月までに異常気象や台風による死者は4000人を超えていますが、前期間の5850人に比べますと1850人少なくなりました。

 8月の県内の降水量は大飯を除き全県で多く、三国では平年の2倍以上となりました。気温は全県で平年並より1℃前後高くなりました。日照時間は全県でほぼ平年並みでした。気象表にの平均気温と日最高気温に順位をつけました。

 8月末に気象庁が発表した北陸地方の3か月予報は気温は高め、降水量は平年並みです。

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