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 映画『青い春』『空中庭園』『ポルノスター』『ナイン・ソウルズ』で知られている豊田利晃監督は、2019年4月に拳銃の不法所持で逮捕されました。そのニュースは日本中を駆け巡り、ネットでは正義を振りかざす人たちが豊田監督を攻撃しました。実はこの拳銃は、監督の祖父が戦時中に護身用に持っていたものを監督の父が譲り受け、保管していたものだったそう。拳銃は錆付いていて、全く使えるものではありませんでした。結果的に不起訴処分で釈放された豊田監督でしたが、復帰した監督が考えた世間へのメッセージは、この映画でした。

 ある少女が家の蔵で見つけた古びた一丁の拳銃、その拳銃にまつわる多くの過去が明らかになっていくというストーリー。たった16分の短編映画ですが、監督の思いに賛同した渋川清彦、浅野忠信、高良健吾、松田龍平、中村達也らの俳優たちが続々と出演を決め、迫力ある演技を披露しています。そして『青い春』がミッシェル・ガン・エレファントだったように、音楽が印象的な作品が多い豊田監督だからこそ期待してしまうのが映画音楽! 本作を彩る切腹ピストルズのビートがめちゃんこかっこいいから楽しみにしてください!

 タイトルの通り、まさに「狼煙」が上がった本作。上映には、監督の思いに賛同した多くのミニシアターが立ち上がり、9月20日に一斉上映が決まりました。映画代金は特典がついて一般と同じ料金というところからも、監督の覚悟、そして自信が伝わってくる一本です。★★★★★(森田真帆)

9月20日(金)から全国上映

脚本・監督:豊田利晃

出演:渋川清彦、浅野忠信、高良健吾、松田龍平

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