イラスト・小林孝文

 ふと赤ちゃんの頭を見た時に、変な形をしていて、将来の頭の形が心配になったことのあるご家族も多いのではないでしょうか。赤ちゃんの頭は狭い産道をうまく通れるように、もともと形が変わりやすく、生後もしばらく変形しやすい状態が続きます。

 頭の変形は「向き癖」によるものがほとんどで、下にして寝ている方が平らになります。向き癖と反対側から声かけし、明かりやおもちゃで興味を引いて、頭の向きを変えるのを促したり、タオルなどで背中から支えて、無理のない範囲で体ごと向きを変えてあげるとよいでしょう。

 ただし、うつぶせ寝は窒息の恐れがあるので絶対にやめましょう。発達とともに首が座り、寝返り、はいはいをし始めると、必然的に同じ向きで寝ている時間が減ります。このため多くの場合、1歳ごろには自然に形が良くなり、多少の変形が残っても生えそろう髪の毛で目立たなくなります。

■専門の医療機関も

 基本的には、頭の変形に医学的な治療は行われません。それでも何とかしてあげたいのが親心ですね。赤ちゃんの頭の形の専門治療をしている医療機関があります。歯の矯正と同様に自費診療になりますが、オーダーメードのヘルメットで矯正できる場合も多くあるようです。

 頭の形に不安があれば、4カ月健診の時に、かかりつけ医に相談してみましょう。(小倉一将/福井県小児科医会)

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