支払限度額の引き下げを知らせるチラシ=9月13日、福井県福井市大手3丁目の福井信金大名町支店

 高齢者の特殊詐欺被害を防ごうと、福井信用金庫、敦賀信用金庫、小浜信用金庫、越前信用金庫は9月20日から、70歳以上の一部の顧客について、現金自動預払機(ATM)でのキャッシュカードによる引き出しを1日10万円までに制限する。

 対象は過去3年間にATMでキャッシュカードによる引き出しをしていない70歳以上の個人。10万円を超える場合は、平日の営業時間内に窓口で依頼すれば引き出せるようになる。

 県警生活安全企画課によると、自宅に来た詐欺の受け子に高齢者がキャッシュカードを渡したり盗まれたりして、一般的な限度額の1日50万円を連日引き出される被害が近年目立つという。

 県内の今年の特殊詐欺被害約9400万円のうち約6200万円は、ATMで犯人や被害者が引き出した。高齢女性が連日50万円ずつ引き出し、約4800万円をだまし取られた被害もあった。こうしたことから県警が限度額引き下げを県信用金庫協会に要請していた。同協会は「限度額を下げることで特殊詐欺の被害を減らしたい。取り組みを広く周知し注意喚起にもつなげたい」と話している。

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