包括連携の検討を開始する福井銀行と福邦銀行

 福井銀行(本店福井県福井市、林正博頭取)と福邦銀行(本店同、渡邉健雄頭取)は9月13日、資本提携も含めた包括連携の検討を開始すると発表した。低金利の長期化に伴う利ざやの縮小など地域金融機関の経営環境は悪化しており、まずは現金自動預払機(ATM)や事務作業の共同化などで効率化を進める。

 両行の頭取が同日、福井市内で記者会見し、福井銀の林頭取は「地域金融機関を取り巻く環境は厳しい。地域のためにそれぞれの力を最大限発揮するために検討を開始したい」とし、福邦銀の渡邉頭取は「両行相互の強み特色を生かし、切磋琢磨し知恵を出し合いたい」と述べた。年度内に連携協定を結びたい考え。

 全国の金融機関では、横浜銀行と千葉銀行が7月に業務提携で合意し、地方銀行間の合従連衡が加速している。福邦銀には公的資金が注入されており、経営再建策が注目されていた。

 両行は人口減少などで将来的な地盤沈下が避けられないため、過度な貸出金利の引き下げ競争を避け、地域活性化に向けて手を組むことにした。

 福井銀は福井県で首位の地銀。福邦銀は第二地銀で、2009年に金融機能強化法に基づき、60億円の公的資金の注入を受けた。

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