【越山若水】有名なアメコミ・ヒーロー映画の決めぜりふをもじり「お友達・アッセンブル(集合)」とでも安倍晋三首相は言ったのか。改造内閣は、ついそう皮肉りたくなるほど側近の勢ぞろいである▼人事方針は「安定と挑戦」だったそうだが、安定とは首相目線の話だったようだ。加えて映画では、頼もしい女性ヒーローがずらりと並び男性ヒーローをしのぐ活躍を見せていたのに、内閣の方はわずか2人にとどまった▼側近の一人に萩生田光一さんがいる。首相動静欄では会食同席者の常連でゴルフやバーベキュー仲間でもある。一方、異質なのは小泉進次郎さん。これまで首相とは距離を取りつつ無視できない存在感を示してきた。全く逆のアプローチから同時に初入閣を果たした両者、互いに意識することはあるのかどうか▼文科相の萩生田さんには至急対処してほしいことがある。全国高等学校長協会が、大学入試共通テストへの英語民間試験の導入延期を求めた件だ。英検の予約開始が18日に迫るのに、他の民間試験は日程などが不明のまま▼入試での利用は大学側の対応が分かれていて未定も3割。これでは受験生は、現時点でどの民間試験を利用するか決めようがない。文科省は7月にも同様の要望を受けたが手をこまねいたまま。萩生田さんはきのう「方針は簡単に変えられない」と言ったが、現場は不安でいっぱいだ。

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