福井地裁=福井県福井市

 他人のIDやパスワードを使って不正アクセスし、携帯電話の決済システムを使ってインターネットで商品購入を繰り返したとして福井県警に逮捕された女が、名前や誕生日を示すアルファベットと数字を適当に組み合わせてIDやパスワードを探し当てていたことが9月11日、福井地裁での初公判で分かった。全国に被害者がおり、福井地検は追起訴する方針。

 検察側が冒頭陳述で明らかにした。システムは「キャリア決済」と呼ばれるもので、インターネットなどで購入した商品の代金を携帯電話料金と合算して支払う仕組み。

 被告は、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の罪に問われた岐阜県の無職女(20)=犯行当時(19)。人の名前を示すアルファベットの文字列に続き、01~12と01~31を組み合わせた数字4桁を適当に入力し単純なID、パスワードを探し当てていた。

 起訴状によると2018年12月~19年4月、自分のスマートフォンからNTTドコモの「dアカウント」に他人3人のIDで不正にログイン。この3人のキャリア決済を使い、フリーマーケットアプリ「メルカリ」などで計13回にわたり商品や音楽データ約12万6千円分を購入したとされる。3人と面識はなかった。

 福井県警などは2019年7月、福井県敦賀市の30代女性を含む18都道府県19人のIDで不正アクセスし、約68万円分の商品を購入していたと発表し、女の捜査を終結した。

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