福井市長選挙に出馬表明している東村新一氏(左)と黒川浩一氏

 12月8日の福井県の福井市長選挙告示まで3カ月。これまでに出馬表明したのは2氏。4選を目指す東村新一氏(66)は後援会主催の市政報告会を重ね、着実に支持を固めている。元警察官僚の黒川浩一氏(46)は街頭演説を積極的にこなし、知名度アップへ奔走している。共産党は候補者擁立へ準備を進めている。投開票は12月15日。

■東村新一氏

 東村氏は、地元の湊地区を皮切りに8月10日から市政報告会を重ねている。これまでに4カ所で開催し、集まった計約570人に3期12年弱の実績を丁寧に説明してきた。同29日には自民党県連の推薦を取り付け、支持固めを着実に進めている。

 後援会主催の市政報告会は、前回市長選挙の2015年は6月ごろから市内全地区で開催したが、今回は参議院選挙と重なったために遅らせ、複数地区による合同開催としている。

 東村氏は今年4月に移行した中核市や、嶺北10市町と形成した連携中枢都市圏の説明に時間を割き、中核市移行による市の発展と財政健全化は道半ばとして「責任者として先頭に立ち、全力で取り組む」と決意を示す。

 7月下旬に急逝した後援会長の後任が8月末に決まり、事務所開きは10月を予定。次の任期に向けたビジョンは11月中に発表したい考えで、後援会幹部は「準備は順調に進んでいる」と自信を見せる。

■黒川浩一氏

 黒川氏は7月31日に出馬表明して以降、街頭演説を本格化させた。1日平均2、3回、朝夕を中心に主に人通りや車通りの多い場所に立つ。また、地区行事に出向いてのあいさつ回りや、家や企業を訪問するなどして知名度アップと政策の浸透を図っている。「車の窓を開けて街頭演説を聞いてくれる人も増えている」と手応えを感じている。

 街頭演説で語る内容は、子育て世代への支援や若者の雇用対策など人口減対策が中心。市の財政難については「原因は人件費や公共事業費の長年にわたる過大な支出。一律のコストカットではなく、徹底した効率化が必要」と訴える。経歴や政策などを記載したリーフレットも完成し、配布を始めた。

 地元の啓蒙地区の住民を中心に後援会の人数は増えている。事務所開きは10月を予定。今後も街頭演説や市民との直接対話を重視、「草の根運動で支持拡大を図りたい」と意欲を示している。

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