公開質問状を自民党県連事務局長に手渡す笹岡一彦氏(中)と山本芳男氏(左)=9月10日、福井県福井市内

 自民党福井県議会議員の有志13人が9月10日、「4月の県議選で公認候補だったにもかかわらず、活動費で不当な扱いを受けた」として、斉藤新緑県連幹事長宛てに公開質問状を提出した。知事選で党推薦の杉本達治氏を支援した一部県議には支払われた活動費50万円が支給されなかったと指摘し、県連の金銭支出の決定方法や活動費支出の区別理由などをただしている。20日までに文書での回答を求めている。

⇒背景に分裂知事選か(D刊)

 これに対し、斉藤幹事長は「活動費は公認候補に分け隔てなく支給されていると認識していたが(公認候補全員に)未支給だった。事務的なミスが原因」とのコメントを出した。公開質問状については「まだ受け取っておらず、内容を確認していない。県連内部の問題に公開質問状という形で対応するのは前代未聞で、信じられない」とした。

 公開質問状には、知事選の推薦手続きで県連執行部に異議を唱えるなどした12人と、これまで共に行動してきた1人を加えた13人が名を連ねた。▽県連が金銭を支出する際の決定方法や決定権者、県連規則などの根拠は▽活動費50万円の既払いと未払いはどのような基準で区別したのか―など8項目をただしている。

 笹岡一彦氏と山本芳男氏が13人を代表して県連事務局に提出後、県庁で会見した。それによると、県議選では現職の公認候補には公認料と活動費計100万円が支払われるのが通例。だが、笹岡氏は公認料の50万円しか受け取っていなかったため、8月29日の県連総務会で理由をただしたところ、斉藤幹事長は「公認料50万円、活動費50万円ということで全員に100万円を支払った。出すとか出さないとか、個別に対応した覚えはない」と説明した。県会自民党の会派総会などで確認した結果、受領額が50万円と100万円で二分したという。

 公開質問状に名を連ねた13人のうち、笹岡氏を除く12人は知事選の対応を巡って県連から処分を受けた。だが、笹岡氏は会見で「今回の行動と処分の問題は全く無関係。県連に健全性と透明性を求めている話だ」と述べた。また斉藤幹事長宛てにしたのは「幹事長は選挙の金庫番。先日の総務会で答弁したのも幹事長だった」と説明した。

 県連幹部は福井新聞の取材に対し、総務会後の確認で公認候補だった22人全員に活動費50万円を渡していなかったため、支払いの手続きを進めていると説明した。その上で「10人が先に受け取った50万円は、知事選で杉本氏を支援するための活動資金。県議選の活動費とは別」と話した。

 だが、総務会に出席した党員の一人は「斉藤幹事長は総務会で知事選の活動資金として50万円を支払ったとは言わなかった。食い違っている以上、党員が納得できる説明が必要だ」と取材に答えた。

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