遮断棒が折られる事故が相次いでいるえちぜん鉄道覚善踏切=福井県坂井市三国町滝谷

 同社は、5件のケースについて「国道を通る車が途絶えたり、譲ってくれたりするタイミングで、急いで市道から左折しようとするため、左折後すぐに出現する踏切の状態を注視していないことが原因ではないか」とみる。地元住民は「福井方面に向かう電車が通過する場合、遮断時間が長いため、急いでいる人は警報器が鳴り始めても無理して通ろうとするのではないか」と話す。

 覚善踏切で遮断棒が折られる事故の発生件数は2015年度に4件、16年度3件、17年度6件、18年度5件とほぼ横ばいだったが、本年度は既に6件。同社は7月下旬に踏切近くで注意を呼び掛けるチラシを配布したほか、9月中に全方位型の警報器を増設することも決めた。

 同社は「列車と車が接触しけが人が出てからでは遅い。踏切を渡る際は一時停止し、左右をしっかり見ることや警報音が鳴っていないか確認することを徹底してほしい」と求めている。

 福井県警坂井西署によると、遮断棒が下りようとしていたり、警報器が鳴っていたりした際に踏切内へ進入する行為は「しゃ断踏切立ち入り違反」(青切符)が適用される。万一、踏切内に閉じ込められた場合は重大事故につながる恐れがあるため、車で遮断棒を押して脱出するよう求めている。ただ遮断棒を折ってしまった場合、気付きながら立ち去る行為は道交法違反(事故不申告)に当たる。

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