県民衛星のイメージ画像(アクセルスペース提供)

 福井県は9月5日、2020年度上半期の打ち上げを目指している超小型人工衛星「県民衛星」の名称の募集を開始した。県民衛星は試験機の組み立てを終え、実際に打ち上げる衛星を製造する段階に進んでいる。名称募集を通じて多くの県民に関心を持ってもらうとともに、打ち上げに向けて機運を盛り上げたい考え。県内に在住する人なら誰でも応募でき、30日まで受け付けている。

 県民衛星は60センチ×60センチ×80センチの大きさで、県や県内企業などによる県民衛星技術研究組合が開発を進めている。20年度上半期にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロケット「ソユーズ2」に載せて打ち上げられる予定。宇宙で放出された後は衛星のカメラで地上を撮影し、防災などに役立てる。衛星開発を通じて県内企業の宇宙産業参入促進も目指す。

 「エンジニアリングモデル」と呼ばれる試験機の組み立てと、ロケット打ち上げ時の振動や宇宙での過酷な環境に耐えられるかを調べる試験を8月中旬に終了。9月末からは「フライトモデル」という本番用の製造に移る。

 杉本達治知事は5日の定例会見で「(県民衛星の開発を通じて)国内外から衛星の製造を受注しており、取り組みは大きな方向に飛躍してきている」と評価。名称については「親しみやすい名前であることが大事だ」と話した。

 名称の選考は、同組合と県で進める。名称が採用される最優秀賞の1人には、越前打刃物のステーキナイフ2本、若狭牛のステーキ肉、宇宙関連グッズが贈られる。優秀賞(4人)には、「食の國」カタログギフトなどを贈る。両賞の受賞者には、県民衛星で宇宙から撮影した日本国内の好きな場所の写真をプレゼントする。

 応募は電子メール(eisei-naming@pref.fukui.lg.jp)などで受け付ける。名称案と理由、応募者の名前、年齢、住所、連絡先を記入する。

 決定した名称は11月初旬に発表される。問い合わせは県新産業創出課=電話0776(20)0538。

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