中川洋子容疑者を乗せ、福井署を出発する護送車=9月4日午後2時半ごろ

 福井県永平寺町の住宅で夫と中学生の長女の遺体が見つかり、長女の母親の勝山市職員、中川洋子容疑者(46)=同市=が殺人容疑で逮捕された事件で、中川容疑者が調べに対し「娘を殺して自分たちも死ぬつもりだった」という趣旨の供述をしていることが9月4日、捜査関係者への取材で分かった。県警は慎重に動機やいきさつを調べる。

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 県警は同日、中川容疑者を送検した。送検容疑は会社員の夫(45)と共謀、2日夜から3日未明にかけ、中学2年の長女(13)の首にロープのようなものを巻き付け、窒息死させた疑い。中川容疑者は「夫が娘の首を絞めた」と供述している。夫は2階で首をつった状態で見つかった。

 県警は、夫についても容疑が固まり次第、容疑者死亡のまま殺人の疑いで書類送検する方針。4日、遺体が見つかった住宅と勝山市の家族の自宅アパートを家宅捜索した。県警捜査1課によると、司法解剖の結果、長女も夫も死因は首を圧迫されたことによる窒息死で、死亡推定時刻は2日夜。中川容疑者は殺害したとされる時刻について「2日午後10~11時ごろ」と話している。1階洋室でうつぶせに倒れた状態で見つかった長女の首にはロープのような痕がうっすらあり、抵抗したような形跡はなかった。

 夫の知人によると夫はまじめな性格で近年、心身の不調を訴えていた。中川容疑者も心身の不調で6月から仕事を休んでいた。

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 住宅は一家が所有し、近年は空き家状態で電気は通っていない。遺体が発見された3日朝には住宅に夫の車が止まっており、中川容疑者は調べに対し「2日午後9時半ごろ、3人で勝山市の自宅から車で来た」と供述している。

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