消費税増税まで1カ月を切り、駆け込み需要取り込みへアピールするテレビ売り場=9月2日、福井県福井市の100満ボルト福井本店

 10月の消費税増税まで1カ月を切り、福井県内で駆け込み需要に伴う動きが活発化している。小売店では、軽減税率の対象とならない家電や日用品が売り上げを伸ばしており、増税直前まで商戦が続きそうだ。

 「過去の消費税引き上げ時と同様に、増税1カ月前から(売り上げが)増えてきている」と話すのは、家電量販店の100満ボルト福井本店(福井市)の坂下和司店長。同店では「増税まであと〇日」という案内板を置いて来店客にアピールしており、8月31日、9月1日の土日の売り上げは前年比35%増。テレビやパソコン、冷蔵庫、洗濯機が好調という。

 テレビについては、9月20日開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会や来年の東京五輪など大型スポーツイベントを控え需要が伸びているのに加え、地上デジタル放送対応の普及から約10年が経過し、買い替え時期を迎えていることも売り上げ増の要因とみられる。坂下店長は「今後さらに伸びるだろう。(家電の)配達が追い付かなくならないよう人員体制を強化する」と話し、駆け込み需要を取りこぼさない構えだ。

 大型ディスカウント店やドラッグストアでは、買いだめに備えて洗剤、シャンプー、テイッシュなど日用品の品ぞろえを充実させており、売り上げが伸びてきている。

 一方で、軽減税率の対象となる飲食料品を多く取り扱うコンビニエンスストアやスーパーでは、増税前の動きは鈍い。スーパーのハーツを展開する県民生活協同組合(福井市)の担当者は「今のところ売り上げに大きな変動はない」と話す。ただ、月内にセールを予定しており「普段は飲食料品が中心だが、(軽減税率の対象とならない)酒類や日用品の販促を強化していく」と意欲を見せている。

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