現地事故対策連絡会議で情報共有を図る関係者ら=8月30日、福井県美浜町の美浜原子力防災センター

 関西電力美浜原発(福井県美浜町)で重大事故が起きたとの想定で福井県は8月30日、原子力総合防災訓練を始めた。31日まで2日間の日程。初日は原発事故の進展に応じて関係機関が初動対応を確認。美浜町の美浜原子力防災センター(オフサイトセンター=OFC)と県庁などをテレビ会議でつなぎ、被害状況や避難方針などの情報共有を図った。

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 午前9時に若狭湾を震源とした地震が発生し、運転中の美浜3号機の外部電源が失われて1次冷却水が漏えい。同11時に原子炉への注水が一部不能となる「施設敷地緊急事態」、午後2時に全ての注水ができなくなる「全面緊急事態」になったことから同2時20分、国が緊急事態を宣言するとの想定で実施した。

 美浜OFCには県や内閣府、関電、自衛隊などの関係機関から約150人が情報収集に当たった。原発事故の事態進展に合わせ、県災害対策本部会議や現地事故対策連絡会議を断続的に開いた。

 関電が原発構内で行った事故制圧訓練とも連動し、原発の図面をモニターに映しながら最新の事故状況を確認した。県庁、美浜町役場、敦賀市役所などとテレビ会議でつなぎ、放射線監視、気象、交通状況なども共有した。

 美浜原発からおおむね5キロ圏内(PAZ)の美浜町丹生、竹波、菅浜3区では、在宅要配慮者の高齢者6人が福祉車両で、避難所に指定されているおおい町の施設「いきいき長寿村」に移動した。

 31日は国の緊急事態宣言に伴い、住民の広域避難訓練を行う。美浜原発からおおむね30キロ圏内(UPZ)に入る越前市など嶺北3市町の住民が初めて避難訓練に参加する。

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