「トンデモ図書室伊藤堂」を開設した伊藤友香さん=福井県福井市小路町

 書店で働きながらイラストレーターとしても活躍している福井県福井市の女性が、同市東郷地区の古民家(小路町)に有料の「図書室」を開設した。子ども本や小説、漫画など約600冊が並び、料金は利用者が決める仕組み。癒やしを感じられる落ち着いた空間で、利用者は読書はもちろん、飲食や会話など思い思いの時間を過ごしている。

 女性は伊藤友香さん(28)。築50年の古民家を改修、7月に「トンデモ図書室伊藤堂」と名付けてオープンした。「利用者が感じた価値」だけ料金を支払う仕組み。過度な負担にならないよう、1時間なら200円程度などの目安を設けた。

 伊藤さんは県外の書店で約2年働き2017年7月にUターン、現在は福井市内の書店で働く。昨年、東郷地区など福井の魅力を紹介する台湾の雑誌の紹介や販売を通して住民と関わった。熱心な仕事ぶりで信頼関係を築き、空き家を紹介された。

 1階の6畳と8畳の和室に合わせて600冊以上が並ぶ。和室には机や椅子のほか、ハンモックや座布団もあり、読書はもちろん、飲食や会話、宿題など、他の利用者に迷惑をかけない範囲で自由に過ごすことができる。2階は8畳の和室と洋室、6畳のフローリング張りのアトリエがあり、創作活動などに使える。2階の利用は別料金が必要。

 伊藤さんは「興味を持ってくれる人や、疲れたと感じている人に来てもらえれば」と話している。

 8、9月の開室日は毎週金~日曜の午前10時~午後8時。日曜にイベントを行う。8月30日~9月1日は休む。開室日やイベントの内容はホームページから確認できる。

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