「小さな幸せアクション」を考えるワークショップの参加者=7月28日、福井県福井市の佐佳枝廼社

 幸福度ランキング1位の福井県なのに、私たちに幸せの実感が薄いのはなぜだろう? 福井新聞は創刊120年に合わせ、読者の皆さんと進めてきたプロジェクト「ふくい×AI 未来の幸せアクションリサーチ」の成果として、福井の暮らしで感じられる幸せを高めていくためのアクション(行動)を提言します。AI(人工知能)が示した2050年の社会像を踏まえ、未来の幸せをより確かなものにする30項目の身近で小さな一歩をまとめました。

⇒「幸せな未来」実現、AIが要因示す

 プロジェクトは、日立京大ラボとの共同研究として3月に始動した。福井県在住・出身者から寄せられた約千件の「幸せ」を基に、県内のさまざまな分野で活動する参加者と3回のワークショップを開催。150項目の幸せを指標として抽出、設定し、AIで2050年の福井の社会像をシミュレーションした。

 シミュレーション結果の分析を重ね、目指す社会像に向け、特に「人のつながり」「助け合える関係性」「世代間の交流」の三つの幸せを高めるための行動を「小さな幸せアクション」にまとめた。

⇒福井人の幸せ分類(全150指標)
⇒のってハグする新聞「HUG MAT」

 アクションは▽家族・友人▽食と農▽健康▽時間の使い方▽仕事・マイプロ(マイプロジェクト)▽自然▽まちづくり▽学び▽文化―の九つの分類で示した。

 アンケートで福井人が最も幸せを感じていた「家族・友人」では、「家族でハグしよう」「家系図を書いてみよう」「肩たたき券を作ってプレゼントしよう」と提案。「仕事・マイプロ」でも「同僚にありがとうを伝えよう」、まちづくりは「道ばたですれ違った人にあいさつをしよう」などとできるだけ楽しく踏み出しやすい内容を挙げた。

⇒幸せアクションカード
⇒2050年の空想アクションin福井城址公園

 「だれかに食べ物のお裾分けをしてみよう」「『何か手伝うことない?』と周りの人に聞いてみよう」など、自分の喜びが他人の喜びにもつながる行動も盛り込み、これら行動は「福業(ふくぎょう)」と名付けた。人とAIがより助け合うようになる未来を見据え、一人一人が「福業」を取り入れることで、地域に幸せを広げたいとの思いを込めた。

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