福井県立鯖江高校

 福井県教育委員会は8月26日、2020年春に福井県立丹南高校を統合する新たな鯖江高校について、普通科に新設するスポーツ・福祉コースのスポーツ専攻で、これまで好成績を残してきた体操と駅伝に特化したカリキュラムを導入することを明らかにした。3年間通して体育の授業数を通常の4倍程度に増やし、“お家芸”の両競技で全国、国際的に活躍する選手を輩出したい考え。県教委によると、スポーツに特化した学科・コースは県立高校で初めて。

 県教委によると、鯖江高スポーツ専攻の体育の授業数は、1、2年生週8こま(通常2こま)、3年生週9こま(同3こま)となる見込み。国語や数学、社会などの普通教科を減らして体育の授業に充て、体操、駅伝に絞って技術を磨く。このほか体づくりなどを学ぶ「スポーツ総合演習」を週2こま設ける予定。

 鯖江市は体操の“聖地”として知られ、鯖江高も全国規模の大会で好成績を残し、県外から入学を希望するケースがあるという。県教委は6月補正予算で2535万円を計上、授業や部活動の活動場所として丹南高の体育館を体操用に改修する。

 鯖江高は、駅伝競技でも強豪として名をはせており「今まで以上に強化していきたい」と県教委の担当者。体操、駅伝とも入学者は主に推薦で選抜する考えで「実績がある生徒がさらに力を伸ばす場になれば」と話す。定員は明らかにしていないが、スポーツ・福祉コース全体で1クラスを設けるとしている。

 現在の中学3年生を対象とした推薦入学者選抜と特色選抜の実施校を決定した26日の県定例教育委員会で、スポーツ専攻の概要が示された。推薦は鯖江のスポーツ・福祉、IT・デザインコース、探究科、武生商と武生工を統合して新設する「武生商工」の全5学科など14校53学科・コースで行う。特色選抜は、丹生の硬式野球などを新たに設け、21校87種目で実施する。新設校の学科・コース名はいずれも仮称。

 新設する学校、学科・コースの一般入試の英検加点は、武生商工の各学科と鯖江の探究科が3級以上、武生と敦賀の探究科は準2級以上で一律5点とした。

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