北陸新幹線高架橋の建設が進む福井県福井市内=2019年3月、福井市開発5丁目上空から日本空撮・小型無人機ドローンで撮影

 国土交通省が2020年度予算の概算要求で、北陸新幹線金沢―敦賀間を含む整備新幹線3区間の建設費として、19年度予算と同額の792億円を求めるのに加え、資材費や人件費が膨らんだ分について要求額を示さない「事項要求」とすることが8月26日分かった。金沢―敦賀間の建設費がピークを迎えることなどから、建設費は着工後として過去最高となる見通し。北陸新幹線の未着工区間(敦賀―新大阪間)の調査費等には、19年度予算を上回る15億4000万円を盛り込む方針。

 建設中の3区間は、23年春ごろ開業の金沢―敦賀間、31年春ごろ開業の北海道新幹線新函館北斗―札幌間、22年度に暫定開業予定の長崎ルート武雄温泉(佐賀県)―長崎間。

 概算要求では金沢―敦賀間、武雄温泉―長崎間について、目標時期に確実に開業するための追加経費の一部を事項要求にした。各区間の配分額は年末の予算編成で決める。

 20年度の3線の総事業費(地方負担含む)は、19年度予算から467億円増の4430億円を見込む。

 敦賀―新大阪間の調査費等の内訳は、猛禽類の調査などの「環境影響評価(アセスメント)費」、ボーリング調査や空中写真測量などの「地質・地形調査費」、「新大阪駅に関する事業内容の検討費」など。

 環境アセスについては、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が5月に公表した大まかなルートの範囲内で、約4年かけて実施する予定。22年冬までに詳細な駅の位置とルートの確定を目指している。

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