福井県知事公舎の公邸部分の外観と庭園=8月23日、福井県福井市若杉3丁目

 福井県は8月23日、杉本達治知事が入居せず、「空き家」状態となっている知事公舎(福井市若杉3丁目)を報道陣に公開した。私邸を含め公開したのは25年前の完成時以来、2回目。庭園は緑豊かで足羽山の風景と調和し、会議室天井には越前和紙が使われている。今後の活用策について県民に考えてもらうと、県は一般見学会を24、25の両日に開く。参加無料で事前申し込み不要。

 知事公舎は、敷地面積約3940平方メートルで築25年の木造平屋建て(延べ床面積約540平方メートル)。会議室や応接室を備える公邸(同400平方メートル)と住居スペースとして3LDKの私邸(同140平方メートル)部分がある。越前和紙以外にも県産材が随所に使われ、屋根は越前瓦、私邸の玄関や浴室の床は笏谷(しゃくだに)石となっている。建築費は約3億円。足羽山ふもとの閑静な住宅街の中にあり、市立みどり図書館南側に位置する。栗田幸雄元知事と西川一誠前知事が入居した。

 知事公舎に隣接する副知事と秘書課長公舎も現在、空き家になっている。県は三つの公舎を維持管理しており、植栽なども含め年間約650万円の公費がかかるという。

 岐阜県出身の杉本知事は「県人として認知していただく」として公舎に入らず、福井市内に購入した自宅マンションに住んでいる。県は今後、有識者や一般県民らで構成する「県民会議」で、公舎の活用策を議論してもらう方針。見学会では来場者アンケートを行って検討材料にする。

 一般見学会は両日とも午前10時~午後4時。公舎内の駐車場は体の不自由な人たちだけ利用できる。一般の人は道守高校の臨時駐車場で車を止め、シャトルバスを利用する。

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