2日間で約1万人の聴衆が訪れたワンパークフェスティバル=7月7日、福井県の福井市中央公園

 7月6、7日に福井市中央公園で開催された野外音楽祭「ワンパークフェスティバル」について、実行委員会と福井商工会議所は8月23日、イベントによる経済波及効果が約6億4千万円だったと発表した。同会議所は「予想以上の効果」と評価、福井市もまちなかイベントの新しい形として今後の継続・発展に高い関心を示している。

 同フェスは全国でも珍しい市街地中心部での野外音楽祭で、クレイジーケンバンドやウルフルズ、水曜日のカンパネラといったアーティスト28組が出演した。会場には約50の飲食、物販ブースも並び、県内外から延べ約1万人が訪れた。

 フェス自体で発生した「直接経済効果」は、チケット、交通宿泊、飲食などの来場者消費に加え、アーティストの出演や会場設営・運営といった製作費など、合わせて約2億4千万円だった。この直接経済効果の額を基に、産業連関表で波及効果を算出したところ4億円余りとなった。二つを合計し、最終的なイベント開催による経済波及効果を約6億4千万円と見積もった。

 運営委員長の勝田達さん(36)は「初の試みで、予想以上に費用がかかった部分もあり約4千万円の赤字だったが、経済波及効果は予想を上回った」と総括。フェスで大トリを務めたジャズバンド「ソイルアンドピンプセッションズ」のリーダーで、フェス音楽顧問の「社長」さん(41)=福井県越前市出身=も「開催後も音楽関係者やアーティストからの反響が大きく、数字で表せない効果も出ている」と強調した。

 共同で調査した福井商工会議所は「(経済波及効果が)予想以上の結果となり驚き。これまでのイベントとは異なるアプローチで、応援していかないといけないと感じた」と話した。

 来年の開催について勝田さんは「訪れた人の評価は上々だった。県外から訪れる人もいるので、さらに地域の魅力を発信して経済効果を上げるものにしたい」と意気込みを語った。

 また、東村新一市長も同日の定例会見で「改修工事を進めてきた市中央公園で、今までにないイベントを開催してもらったと思っている。来年も開催し問題点を整理した上で、先の展開を考える必要がある」と話した。

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