脱水に注意を(イラスト・小林孝文)

 子どもの下痢・嘔吐の原因のほとんどは感染性胃腸炎で、中でもロタウイルスやノロウイルスなどによるウイルス性胃腸炎の場合が多いです。特効薬はありませんので、脱水に気をつけてください。繰り返し吐く時は、コップで一気に飲ませず、ちょっとずつ染み込ませるように含ませてあげましょう。経口補水液が望ましいですが、苦手な場合はジュースなどでもOK。

 まれに大腸菌やサルモネラ菌などの細菌性胃腸炎にかかることも。便に血が混じる場合は、病院を受診して。

 いずれも熱が出ることがあります。うつりやすいので、家族も手洗いをしっかりしましょう。

 一方、単なる胃腸炎でない場合への注意が必要です。生後すぐの赤ちゃんが繰り返し噴水のように吐く時は、「肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)」の可能性があります。乳幼児が不機嫌で繰り返し泣き、吐いたり、便に血が混じったりするときは「腸重積」かもしれません。小学生でおなかも痛い場合は盲腸(虫垂炎)の場合も。様子がおかしいと思ったら、すぐに病院へ。

 そのほか、特定の食べ物を食べたときに吐いたり下痢をしたりする食物アレルギー、頭を打った後に繰り返し吐くことなどがあります。分からないことや不安なことがあれば、小児科でご相談ください。(福井県小児科医会・伊藤尚弘)

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