ジャクエツなどが開発した、吸音効果のある保育向けのテント形教具

 幼児用教材、遊具製造販売のジャクエツ(福井県敦賀市若葉町2丁目)はこのほど、福井経編興業(福井県福井市)、福井県工業技術センターとの共同研究で、吸音効果のある保育・幼児教育向けのテント形教具を開発した。保育室などに置いて園児たちの声の反響音を抑え、テント内にリラックスできる空間をつくる。

 ジャクエツによると、幼・保育園では吸音パネルは使用されているが、遊びにも使える吸音性の教具は全国初という。

 福井経編と同センターが、ポリエステル糸などで編んだ特殊な立体構造の吸音材を研究開発。ジャクエツに保育製品への利用を提案し、2018年4月から3者で共同開発をスタートした。敦賀市内の第二早翠幼稚園の協力を得て、園児たちの声を集音し、幼児の声の帯域を吸音するように改良を重ねてきた。

 開発したテント形教具の商品名は「カルム」。英語で「静かな」「穏やかな」などの意味を持つ。四角すいの形状で、高さ167センチ、底辺は120センチ四方。折り畳み式で、テントを広げると幼児3~4人が中に入れるという。ぶつかっても、けがをしないような柔軟性のある部材を使用した。今月から販売を始め、定価は16万5千円(税別)。

 保育園や幼稚園の室内での使用を想定し、園児たちの声が反響する中で、テント内で保育士と園児が1対1でコミュニケーションを取ったり、さまざまな個性を持つ園児の心を落ち着かせたりするスペースとして活用してもらう。また、美術館などの公共施設にも提案していく方針。

 今後も3者で共同研究を続け、購入した保育園などでの現場の使用感や要望を聞きながら改良を重ねる。さらに、災害時の避難所での活用も視野に製品開発を検討していく方針。

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