【越山若水】星占いの12星座を挙げるのも危なっかしい筆者に、ペルセウス座の知識は薄かった。けれど、天文ファンやギリシャ神話が好きな人にはなじみの星座のようだ。いくつか本を読みかじると、引き込まれる逸話にあふれている▼なにしろ、神話の英雄ペルセウスが、妖女メデューサの生首を手にする姿を表しているのである。目を見ると石にされる話は有名。退治された後も魔力は残っていて、神話ではペルセウスが敵を退けるのに首を使っている▼星座の中でメデューサの位置にあるのは、アルゴルと呼ばれる2等星。三つの星が複雑に回り合う風変わりな星で、地球から見てどれかが陰になるとき明るさが変化する。この辺り、怪物を表すのにふさわしい感じである▼この星座に放射点があるペルセウス座流星群が、13日に活動のピーク「極大」を迎える。ことしは月が邪魔して見えにくいのだが、それでもこの日未明は1時間に30個程度が期待できるらしい。明るく派手なことでも知られる流星群だから観測に挑む価値はありそう▼34・3度。8月になってからきのうまでの福井市の一日の最高気温のうち「最も低い」値だ。容赦ない暑さの連続に気がめいるし、来年の東京五輪もこの時期だと思うと心配が募る。せめてお盆休みには、ちょっと恐ろしげな神話に思いをはせつつ、夜の星空観察で涼んでみるのはいかがだろう。

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