福井県福井市のJR福井駅東口一帯。2023年春には新幹線福井駅舎も加わる=2019年4月撮影

 2023年春の開業に向けた北陸新幹線金沢―敦賀間の建設工事で、福井(福井県福井市)、小松(石川県小松市)、加賀温泉(同県加賀市)の3駅舎の入札について、入札価格が予定価格を上回る「不落」となったことが8月9日、分かった。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は「現時点で開業への影響はない。速やかな再入札に向け準備を進める」としている。

 鉄道・運輸機構などによると、福井は7月19日、小松、加賀温泉は同31日に入札があった。いずれも応札はあったが、業者の入札価格が予定価格を上回った。

 新幹線工事を巡ってはこれまで、駅舎だけでなく福井県内の高架橋工事などでも不落や、応札業者がいない「不調」が相次いできた。関係者によると、事業者からは「予定価格が低く、落札してももうけが少ない」との指摘が出ている。

 福井県の杉本達治知事は9日の定例会見で「開業への影響がないよう、できるだけ順調にいくことを期待する。鉄道・運輸機構に対して現実的な対応を要請していきたい」と述べた。

 鉄道・運輸機構は不落となった3駅舎の再入札のほか、10月以降に予定される芦原温泉、敦賀両駅舎の入札に向け「今回の不落の要因を分析し対応を鋭意検討していく」と説明。「詳細は答えられない」としているが、今後予定価格を見直すなどして対処するとみられる。

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 一方で南越(仮称)の駅舎については7月30日の入札で、3事業者でつくるJVが49億8千万円で落札した。落札率は99・2%だった。

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