福井県勝山市議会議員選挙で初当選を果たし、喜び合う中山光平氏(左)と松本聖司郎氏=福井県勝山市

 8月4日投開票の福井県勝山市議会議員選挙で34歳の無所属新人2人がそろって初当選した。中山光平氏は、投資家で元バックパッカー。松本聖司郎氏は、酪農家で地元FMの地域限定パーソナリティーも務めた。ともにかつて在籍した陸上自衛隊の同期。異色の経歴を持つ2人は市会に新風を吹き込み、「若者が政治に積極的に参加する足がかりになれば」と口をそろえる。

 中山氏は「勝山の存続と発展」「世代交代」を掲げ、763票を獲得した。「びっくりしたのと同時に、期待されていることの責任の重さを感じる」と喜びは控えめだ。

 福井南高、専門学校などを経て、20代のときにタイや台湾、国内でバックパッカーをしていた。タイでは財布などを盗まれ、急きょアルバイトや野宿生活をしたこともあるという。東京などで会社勤めの経験もあり、「子育て世代や働く世代を支援したい。若い人が立候補できる環境もつくっていく」と意気込む。

 父が元市議の松本氏は、得票順16位の412票で「最後の議席」に滑り込んだ。落選した17位の新人との差はわずか1票。「1票の重みをしっかりとかみしめ、議員活動をするように言われているようだ」と気を引き締める。

 中学時代にいじめを受けた経験を明かし、「青少年育成を伴ったまちづくり」を訴えてきた。地元FMの地域限定パーソナリティーを務めるなど市内を歩き回った経験からまちづくりのアイデアは豊富だ。酪農家の立場から獣害対策にも力を入れたい考え。

 中山氏は保守系、松本氏は革新系と違いはあるが、人口減少や少子高齢化が進む中、ともに「若者が住みやすい勝山にしたい。そのためにも自分たちが若い人と年配の方々をつなぐ世代間の懸け橋になれれば」と力を込めた。

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