AIの活用法などについて考えるワークショップの参加者=7月25日、福井県福井市の福井新聞社・風の森ホール

 福井県内企業10社の若手社員や学生らがAI(人工知能)について学ぶ福井新聞社のプロジェクト「THINK AI in Fukui」が7月25日、始動した。最新事例やノウハウを吸収しながら、自社でAIを活用したプロジェクト創出を目指す。第1回ワークショップが同日、福井新聞社・風の森ホールであり、参加者はプロジェクト創出の糸口として自社の解決すべき課題を分析した。

 福井新聞創刊120周年の記念事業の一環。AIは、社会や企業に新たな価値を生むと期待され、効率化・省力化で人手不足に対応できる点では、人口減や高齢化が深刻な地方こそメリットが大きいとされている。計3回のワークショップを重ね、AI活用の「発想」から「実装」までを結びつけられる人材育成を図る。

 第1回ワークショップは、印刷や古紙回収、美容室などの企業の22人と学生4人が参加。AIコンサルティングのレッジ(本社東京)と電通(同)の担当者が、AIの活用で付加価値を生み出した取り組みなどを紹介した。

 AIプロジェクトの立案のこつを、▽課題に根差して考える▽開発側と相談しながらつくる▽不確実性・失敗を許容する▽手近な小さい成功体験を重ねる▽視野を広く持つ―と伝授。コンビニの品出しの時期などを例に、「勘と経験で判断している業務はAI化しやすい」と説いた。

 参加者は「業務量が多くて定時に帰れない」「電話応対に時間が取られる」など自社の課題を挙げた。薬剤師の参加者は、患者の来店頻度などをデータ化し薬の発注に反映するアイデアを発表した。

 福井銀行マーケティング企画チームの女性社員(26)は「身近な困っていることの解決策としてAIが使えると分かった。何ができるか、職場でヒアリングしてみたい」と話していた。

⇒福井発、AIに関する記事もっと詳しく(D刊)

 8月23日の第2回ワークショップは、データ予測分類の体験などを経て、それぞれの企業で取り組めるAIプロジェクトの全体像を考える。最終となる9月27日の第3回で発表する。同日は一般参加のトークイベントも開く。

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