捕獲したアメリカザリガニを数える参加者=8月4日、福井県敦賀市の中池見湿地ビジターセンター

 生態系を脅かすアメリカザリガニを駆除する「ザリガニとり選手権in中池見」が8月4日、福井県敦賀市樫曲の中池見湿地で行われた。親子連れらがチーム対抗で捕獲数を競い、大量のザリガニを捕獲。参加者はザリガニ入りのカレーを食べるなど、楽しみながら自然保全に関心を深めた。

 NPO法人中池見ねっとが主催。同法人は毎月第3日曜日に「ザリガニバスターズ」と銘打ち、市民らを募ってザリガニを駆除している。より多くの参加者を集めようと、今回初めて規模を拡大し、選手権として開催した。

 同法人によると、雑食性で繁殖力の高いアメリカザリガニは、20年ほど前から湿地内で増加。一時、他の生物が見つからなくなったこともあるといい、駆除しないと、ラムサール条約に登録されている同湿地の生物多様性を失う可能性がある。

 福井県内外134人の24チームがザリガニの捕獲数を競った。参加者は、同湿地内の水路や水たまりで、網やわななどを使って約1時間、ザリガニ取りに集中。全チームで910匹を捕まえた。

 優勝した「カエルたちを守るぞチーム」は159匹を捕獲。リーダーの小学3年の男子児童(8)は「みんなで捕まえて楽しかったし、こんなに捕れると思わなかった。またやりたい」と笑顔を見せた。

 同法人では、捕獲したザリガニをカメのえさにするなどして活用している。今回は、活用法の一つとして、食べられることを知ってもらおうと、あらかじめ準備しておいたザリガニを使ってカレー約100食分を作った。活動で汗を流した参加者は「おいしい」「エビっぽい」などと笑顔でほおばっていた。

 上野山雅子事務局長は「ザリガニも命。命を生かすことを考えながら駆除したい。今後も活動を継続し、市民の参加者がもっと増えていけば」と語った。

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