ビルの空き部屋の改装作業を行う大野高校の生徒たち=8月4日、福井県大野市元町

 福井県大野市元町の六間通りに面したビルの2階の空き部屋を市民が利用できる「図書室」に改装するワークショップが8月1日から4日まで開かれた。大野高校の生徒11人が地元の建設業者や市と連携協定を結ぶ関西大学の学生の協力を得て、街中の空きスペースを市民の交流空間へと生まれ変わらせた。

 同市日吉町に研究拠点「横町スタジオ」を構える関西大学の学生が研究の一環として企画。市内の高校生が市にまちづくりのアイデアを提案する「わたしが未来の市長」プロジェクトで、昨年度の審査員特別賞を受賞した空き家対策事業を基に実施された。ビルは鉄骨造り3階建てで、図書室の広さは約30平方メートル。1階のコーヒー店の経営者が場所を提供した。

 改装作業は2日から始まった。生徒が描いたラフ画を基に、床板をはがしたり、壁をオレンジや緑色に塗り直したりした。室内のさまざまな場所に本を飾れるように、ハシゴをイメージした5段の本棚や、45センチ四方の木製机なども制作。生徒たちは日差しが差し込む室内で汗だくになりながら手を動かしていた。

 連日作業に参加した大野高校3年の女子生徒は「自分の通学路にもいくつか空き家がある。こうした活動が増えて、大野が少しでもにぎやかになれば」と話していた。

 図書室は今後コーヒー店の経営者が管理する。秋頃のオープンを目指しており、本の交換会などイベントにも活用していく予定。

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