アニメファンが犠牲者への追悼の思いや京アニへの応援メッセージなどを書き連ねているノート(右)=8月2日、福井県美浜町太田のJR東美浜駅

 負けるな京アニ! 頑張れ京アニ―。放火殺人事件で35人が犠牲になった「京都アニメーション」制作のアニメに登場する駅のモデルとされ、「聖地」としてファンに親しまれている福井県美浜町太田のJR小浜線の東美浜駅に、ファン向けの交流ノートが置かれている。訪問の喜びを共有するためのものだったが、7月18日の事件の後は犠牲者への追悼の思いや京アニへの応援メッセージが次々と書き込まれている。

 同駅は、同社が製作した学園ラブコメディーアニメ「中二病でも恋がしたい!」で、登場キャラクターの出身地の「東浜見駅」のモデルとされる。駅舎や周辺の住宅などを描いた構図がそっくりで、インターネットでも話題となった。

 いつからかファンが設置した交流ノートは現在7冊目。多くは聖地を訪れた興奮や感動などであふれていたが、事件のあった7月18日以降は一変。事件を思い「涙が止まらない」など悲しみや追悼が書き連ねられている。

 同社のホームページなどによると、「中二病でも―」には今回犠牲になった10人のうち6人が、作画監督や絵コンテスタッフなどとして名を連ねている。

 石川県から訪れたファンは「亡くなられた方々のご冥福を祈ります。どんな形でもいい、メッセージを書くことでなんとか京アニさんにYELLを送りたい」と記した。別のファンは「事件があったことを記すために来た。少しでも力になれることを祈って」としたためた。

 7月23日には、応援メッセージ専用のノートが設置され、毎日のように書き込まれている。

 同駅を管轄するJR西日本敦賀駅は「交流ノートはファンの方が設置したもの。利用客にご迷惑を掛けることもないようなので、今後もそのままにしておく予定」と話している。

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