越前和紙とコラボした新作のストランドビースト=8月3日、福井県の福井市中央公園

 風を動力にして生き物のように動くアート作品「ストランドビースト(砂浜の生命体)」で知られるオランダの世界的アーティスト、テオ・ヤンセン氏(71)が越前和紙を使った新作2体を制作し8月3日、そのうち1体が福井県の福井市中央公園で披露された。9月21日~10月27日にサンドーム福井で開かれる「テオ・ヤンセン展inふくい」(県主催、福井新聞社、FBC福井放送共催)で、ほかの14作品とともに展示や実演が行われる。

 ストランドビーストは、帆で風を受け、プラスチック製の骨組みが動きだす作品。帆には通常はパラシュートの生地を使うが、県がヤンセン氏に越前和紙を使った作品制作を依頼して2体が完成した。越前和紙の企画製造販売の杉原商店(福井県越前市)がコーディネーターとなり、滝製紙所(同市)が手すきと加工を担当した。

 披露されたのは、ラテン語で「基本形・5代目」の意味の「オルディス・クインタス」と名付けられた作品。高さと幅が2・5メートルあり、折り紙をモチーフにした和紙の帆が風を受けると、12本の足が複雑に動いて“歩く姿”を見せた。会場にいた越前市の会社員の男性は「虫のような動きで興味深い。地元の和紙のアピールになればうれしい」と話していた。

 4日も福井市中央公園で展示するほか、坂井市の県児童科学館で5日~29日、越前市AW―Iスポーツアリーナで31日と9月1日に披露する予定。

 テオ・ヤンセン展は文化庁と北陸3県が協力し、各県持ち回りで開く「国際北陸工芸サミット」の目玉企画として開かれる。前売り券(一般800円、ペア1500円)は3日、福井新聞社読者センターと県内支社支局、ベル、パリオ、エルパ、アルプラザ鯖江、武生楽市、チケットぴあ、ローソンチケットなどで販売が始まった。県内の工芸品を一堂に集めて展示・販売やワークショップを行う「クラフトエキシビション」も同時開催される。

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