5歳の息子がいます。1歳のときに手足口病にかかりました。最近、感染者が増えていると知りました。1度かかっても、再びかかるものなのでしょうか。どう予防したらよいのでしょうか。(福井県福井市、40代女性)

 【お答えします】山田健太・福井大学医学部附属病院小児科医員

 ■原因ウイルスは複数、再度感染する恐れ

 手足口病は、1度かかっても再度感染することがあります。予防するには手洗いが大切です。

 手足口病は、主に5歳以下の子どもに見られる夏風邪の一つです。毎年夏を中心に流行し、7月下旬ごろにピークを迎えますが、秋ごろまでみられます。今年は過去5年と比べても患者さんがかなり多い状況です。福井県内における流行は7月中旬時点で全国2位となっています。

 感染してから3~6日後に口の中、手のひら、足の裏や足の甲などに2~3ミリほどの水疱(水ぶくれ)が出てきます。肘、膝、お尻などにも出現することもあります。口の中の水ぶくれを痛がることもあります。発熱は約3分の1の人にみられますが、あまり高くならないことがほとんどで数日のうちに治ります。

 エンテロウイルスやコクサッキーウイルスという名前のウイルスが原因です。複数のウイルスが原因なので何度か感染することがあり、年齢とともに免疫がついて感染しにくくなります。ですが、大人も感染することがあるので注意が必要です。

 ■こまめな手洗いを意識して

 抗菌薬は効かず特効薬はないので、発熱や口の中の痛みなどに対処することになります。のどが痛くても食べやすいものを与えて十分に休ませましょう。刺激の少ないプリンやゼリー、豆腐や冷めたおじや、牛乳、麦茶、みそ汁など子どもが嫌がらないものがいいかもしれません。熱や口の中の痛みなどがなくなれば登園・登校して構いません。

 感染を予防するには普段の手洗いと、おむつの処理に気をつけることが大切。原因ウイルスは唾と便の中に含まれています。唾が飛んでうつる(飛沫感染)、タオルやドアノブなどを介してうつる(接触感染)、おむつ交換の時に手についたウイルスから感染を広げることがあります。

 手足口病のウイルスは治った後も数週間は便の中に排せつされます。また感染しても発病しないこともあります(不顕性感染)。そのため日頃からの手洗いが重要です。帰宅時や食事の前、唾や便に触れたときも手を洗い、タオルの共有は避けます。家庭でも手洗いのタイミングを再確認して、夏を元気に過ごしたいですね。

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