防疫措置が行われた豚舎内=8月1日午前5時ごろ、福井県越前市内(福井県提供)

 福井県は8月1日、豚コレラが発生し全309頭の豚を殺処分した越前市の養豚場で、豚舎の消毒など全ての防疫措置を完了した。半径3キロ圏内にある同市の養豚場1施設に対する出荷制限などは30日午前0時まで続く見通し。

 県職員ら約130人が、7月31日午後8時ごろから夜通しで作業。豚舎への薬剤散布や、ウイルスを殺すため豚舎の床に消石灰をまくなどの作業を1日午前9時半ごろに終えた。県は防疫措置の完了を受け、対策本部会議を県庁で開催。養豚農家の経営再建に向けた支援や、風評被害対策を進めることなどを確認した。

 会議終了後、杉本達治知事は記者団の取材に「豚コレラが二度と養豚場で発生しないように努力するとともに、養豚農家の支援を国とともに進めたい」と述べた。また、来週中にも上京し、豚へのワクチン接種実施などを改めて国に要望するとした。

 越前市の養豚場では7月28日に豚1頭の死骸が見つかり、29日までに県と国の検査で感染が確認された。

 農水省と県によると、この養豚場では、家畜伝染病予防法で定める「飼養衛生管理基準」に基づく衛生管理が一部不十分だった。豚舎の入り口に設置すべき踏み込み消毒槽が離れた場所にあったり、豚舎に出入りする際の長靴の交換や消毒が不十分だったりした。県は、県内の他の養豚場に管理基準の徹底などを改めて呼び掛けた。

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