7月27日は土用の丑の日。福井県内の料理店などでは26日、ウナギのかば焼きづくりに追われ、食欲をそそる香ばしい匂いが漂った。
福井市春山2丁目の老舗料理店「うを藤(とう)」では、愛知県産のウナギを通常時より8倍ほど多い約200匹仕入れた。
26日は、3代目の牧田耕三さん(57)らが午前6時ごろから作業開始。さばいたウナギを素焼きし、身がやわらかくなるように蒸した後、手際よく串を刺していった。店先の焼き場で、しょうゆベースのたれにどぼんと漬けてじっくり焼くと、あめ色に輝くかば焼きが出来上がった。
ウナギの稚魚のシラスウナギは近年、深刻な不漁が続いている。牧田さんは「ウナギは貴重な資源。一口一口かみしめながらおいしく食べて、暑い夏を乗り切ってほしい」と話していた。